本人も自分の能力に気付いていませんから、どうがんばったらいいのかわからない。 上司も部下に能力があると思えないから、無能な社員として扱ってしまい、部下のモチベーションをどんどん下げてしまう。
例えば、Aさんという顧客からこんな仕事を依頼されたとします。
上司が自分でやれば3日で確実に終わりますが、部下に任せれば5日掛かるかもしれないし、もしかすると終わらないかもしれない。 納期は4日後なので、部下に任せた場合納期遅れの危険性が出てくる。
こんな場合上司であるあなたはどうしますか?
納期に遅れれば顧客に迷惑を掛けるのはもちろん、担当営業やその上司にも顔向けできない。 取り引き停止になるかもしれないし、管理者としてマイナス評価をされるかもしれない。
そんなリスクを背負ってまで部下に任せるよりも、今回は自分でやって部下育成にはもっと適した仕事が出てくるはずだ。 そんな判断の結果、部下には「できる仕事」しか任せない。
こんなことがずっと続いて、部下は成長しないまま長い期間を要してしまう。 納期遅れなどは発生しないので問題は表面化しませんが、部下が育たないという結果が将来現れる。
よくあることではないでしょうか。
こんな事態を避けるために、上司であるあなたは自分に与えられた使命が何であるかを普段からしっかり認識しておく必要があります。 給料をもらうために働いているという狭い見方では部下育成の必要性は消えてしまいます。 会社を発展させる役目があなたにあるとしたら最優先でやるべきことは何なのか?
間違いなく言えることは、今あなたの組織にいて仕事ができないと思っている社員は、実は仕事ができる人かもしれないと言うことです。 それに気付かず人の入れ替えだけを行っていると、いつまで経っても理想の組織はできあがりません。